2023年12月17日 野川公園定例観察会 鈴木公平さんの感想文 全文です!

 澄みきった青空と陽ざしが気持ちいい観察日和でした。

出発地点の二枚橋近くではヌマスギのきれいな紅葉が見られ、大石会長のわかりやすい解説を受けながらいつものコースを散策。雌雄異株の庭木は業者によく確認してから買わないと実が付かなくてがっかりすることがあることや、在来種のカントウタンポポなどが外来タンポポとの自然交配で雑種化が進んで近頃は区別がつきにくくなっていること、帰化植物はいつごろ入ってきたか、史前帰化の話など。

 コブクザクラや十月桜にちらほら花が咲いてました。桜の二回咲きの話に関連して、自宅のボケの花(通常は春)が今年は早くも満開近くなのはなぜ?とお尋ねしたところ、温かい日が続いているためだろうことや来春は咲かないかも?とのこと。疑問点が晴れました。

オオタカの木を遠くにのぞむ草原で出現を待ちながら大石会長の講義。オオタカは現れませんでしたが、いろいろ興味深いお話を聞けました。空気中の二酸化炭素は濃度0.03%しかないが、それを植物が吸収して生きていること、地球温暖化の中で温室効果ガスの二酸化炭素を吸収する緑の大切さ。日本でも今も石炭が火力発電に使われていること。石炭は地層にたくさん埋蔵されているが、石炭ができた頃(石炭紀)には木を分解する微生物がまだいなかったため、など。

木々の幹に虫が潜んでないか見ながら散策中、12月なのに緑色のカマキリが元気に生きているのを参加者が見つけ、みんなで大はしゃぎ。楽しかったです。 

 自然観察園では可愛いスズメウリの実、キチジョウソウは花と実が同時に見られ、解散地点では早くもウグイスカグラやロウバイ、ソシンロウバイの花がちらほら見られ、春の気配も感じられました。(三鷹市:鈴木公平)